乳腺外来

名南病院外科医長鈴木るり子医師
いろいろ相談できる関係を作っていくことが大切です。早期発見のお手伝いができればと思います。

乳がん…「わたしは大丈夫」って思っていませんか?
忙しいから… 時間がないから… つい口癖になっていませんか?
あなたが愛する人のため、大切なもの、大切な人、大切な自分のために。
そしてあなたが笑顔でいられるように・・・
年に1〜2度の乳がん検診と毎月の自己検診をおすすめします。
現在12人に1人がかかるといわれる「乳がん」。実は女性がかかるがんの第1位です。
特に30〜40代にかけて急増し、その後何歳になっても乳がんになる人数はあまり減りません。
乳がんによる死亡率も右肩上がりに増えています。1年間に1万3000人以上の方が乳がんで亡くなっているのです。
乳腺外来
当院乳腺外来では、乳がん検診や乳腺一般診察(しこり・痛みなどの症状がある場合)を受けていただくことができます!
マンモグラフィ・視触診・乳腺エコー(必要によってCT・細胞検査・組織検査・腫瘍マーカー検査)が可能です。
また、万が一異常があった場合、詳しい検査や治療も当院で行って頂けます。
診察は女性医師が行い、マンモグラフィも女性技師対応が可能です。
通常外来火曜・金曜午前以外に、隔週で水曜の夜・木曜午前・土曜午前もご予約できますので、平日のほか仕事帰りや、土曜の休みを利用して検診・診察を受けていただくことができます。
他院検診で要精密検査になった方もご相談ください。
ご来院の際は、撮影したフィルムや検診結果をお持ち頂くと診察がよりスムーズに行えます。
(ご不明な点は、予約時にお問い合わせ下さい)
ご予約方法
名南病院受付 052-691-3171 または、
予約専用フリーダイヤル0120-10-3171 まで
お電話下さい。
ふれあい病院、名南・中川診療所では
各受付にてご相談ください。
マンモグラフィ撮影の女性スタッフ対応については、状況により男性が撮影する日がございます。
予約確認の際、女性技師希望の場合は必ずご確認下さい。
医師は常に女性医師が対応致します。ご安心ください。
乳がん検診内容 | マンモグラフィ(乳房X線撮影)・視触診を行います(その他ご希望によりCT・腫瘍マーカー検査も行えます)。必要に応じ、その場で乳腺エコーも行っております。 所要時間:1〜2時間(診察の混み具合によって変わります) |
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乳腺外来診察 | 症状(しこり・痛み・異常な分泌物など)のある方は、乳腺外来診察をご予約ください。 診察の後、必要な検査をさせていただきます。 |
検診実施日 | 電話・院内受付にてご予約いただけます 火曜・金曜/午前 水曜/夜 隔週 木曜・土曜/午前 隔週 前日までのご予約をおすすめ致します。乳腺外来のある日は予約なしでの受診も可能ですが、その場合かなりのお待ち時間が発生致します。ご了承ください。 |
検診結果 | 検査当日に医師より診察時に結果をお伝えしております。 名古屋市委託乳がん検診の場合、正式結果は後日郵送させていただきます。 再読影ののち、万が一異常が見つかれば電話にてご連絡、医師から説明や相談させて頂きます。 |
認定医対応 | 日本乳がん検診学会主催の検診マンモグラフィ読影講習にて「A評価認定」を受けている女性医師が診察しますので、安心して受けて頂けます。また撮影技師・施設もA評価認定を受けております。
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乳がん検診料金 自費検診料金 |
詳細はここをクリック! |
マンモグラフィ装置 | ![]() 検診マンモグラフィ撮影講習にて認定を受けた、女性放射線技師が撮影しています。(まれに男性が撮影する日もございます。予約時にご確認下さい) ![]() |
検診料金
自己検診(セルフチェック)方法
乳がんの早期発見のために自己検診+乳がん検診を日頃から心がけましょう。
自己検診は月経終了後1週間以内のタイミングが最適です。
閉経後は、毎月チェック日を決めて調べましょう。もちろん、チェック日にかかわらず思いついた時いつでもチェックしてください。気負わずに続けていくことがとても大切です。
めいきん生協 みんなのひろばより抜粋
乳がん検診・マンモグラフィQ&A
1.私はどんな検診を受ければいいのでしょう?
ペースメーカを使用している方は検査前に必ずお申し出ください。
豊胸術を受けられている方、V-Pシャント(脳室腹膜短絡術)をしている方は、当院ではマンモグラフィ撮影はできません。
これらにあてはまる方は、視触診・エコーの検診をうけ、今後は医師とご相談ください。
2.最近どうして乳がん検診やマンモグラフィを勧めているのですか?
現在12人に1人が乳がんといわれています!
- 乳がんは40歳前後の社会活動や育児など、身も心も盛んなころの女性さえかかりやすいがんです
- 日本人女性の乳がん死亡率は減少していない
- 家庭・仕事にもいろいろな影響を及ぼす危険性がある
- 高齢になっても、乳がんにかかる人の数はあまり減っていません
それなのに乳がん検診の受診率はまだまだ低いのです!
乳がんにかからないようにする事は難しく、早期発見、早期治療が重要視されているのです。
3.マンモグラフィって何ですか?
乳房のX線撮影(レントゲン)のことです。左右の乳房を上から、横からと圧迫板で挟みながら撮影をします。
4.マンモグラフィはすごく痛いと聞いたのですが?
少し痛いけれど、がまんできないほどではないという方がほとんどです。
大きいから痛いというより、おっぱいがかたい方は痛くなりやすい傾向があり、柔らかい方は痛みにくいようです。
たしかに乳房を挟むため痛みを伴うこともありますが、その時間はほんの数秒です。
生理前のような乳房が張っている時期を避ければ、ひどく痛むことはありませんので安心してお受け下さい。
5.マンモグラフィ…どうして痛いのに押さえるの?
数mmの小さな病気を見落とさないためには、乳房をなるべく薄くし、全体を平らにする事が大切なのです。
圧迫したせいで病気になるようなことはありませんので安心して下さい。
乳房の厚みを薄くする事で、被ばくも軽減します。
6.マンモグラフィ検診を受ける前の注意点は?
ペースメーカを使用している方は検査前に必ずお申し出ください。
豊胸術を受けられている方、V-Pシャント(脳室腹膜短絡術)をしている方は、当院ではマンモグラフィ撮影はできません。これらにあてはまる方は、視触診・エコーの検診をうけ、今後は医師とご相談ください。
通常の検査は、上半身のみはだかで撮影しますので、上下分かれる服(ワンピースや着物でないもの)がよろしいかと思います。
髪の長い方は後ろで束ねていただけると検査がスムーズに行えます。
また、ご自分で気になる症状、以前に受けた手術や傷跡、ほくろ、などについては問診票に記入し撮影技師にもお伝えいただきますと正しい診断に役立ちます。
7.マンモグラフィでの放射線被ばくが気になりますが?
マンモグラフィ撮影の放射線(X線)被ばくはほぼ乳房だけです。
また、1回の撮影で乳房に受ける放射線量は約0.05mSV、一般の人が1年間に自然に浴びる放射線(2.4mSV)に比べても50分の1程度ですので、マンモグラフィによる被ばくが健康に重大な影響を及ぼすことはありません。
ただ、妊娠中やその可能性がある場合には事前に医師・放射線技師に相談して下さい。
※mSV=ミリシーベルト
8.乳がん検診を受けるのに適した時期はありますか?
生理前には、ホルモンの影響で乳房が張って痛むことがありますよね。
マンモグラフィ検査は乳房を板で圧迫するため、乳房が張っている時期は痛みが強くなります。
よって生理が終わってからすぐの乳房の張りや痛みが無い、やわらかめの時期に受けることをおすすめします。
ただし症状がある場合は時期に関わらすすぐに受診して下さい。
妊娠中やその可能性がある場合、また授乳中は、乳腺エコーを選択して下さい。
乳房の自己検診を行う場合も同様に生理終了から1週間以内がおすすめです。
9.自己検診していれば、病院に行かなくてもいいんじゃないの?
早期がんはしこりの大きさが2cm以下のものです。一般的に自分で触ってわかるしこりの大きさは1.5〜2cm以上といわれています。よって、自分で気づいてからでは早期のうちに発見が難しいのです。
だからたとえ気になる症状が無くても、マンモグラフィや乳腺エコーを用いた検診を定期的に行うことが大切です。
しかし自分でチェックする自己検診を続けることで乳房の変化が分かるようになるため、毎月実施することはとても大切なことです。しこりを探すだけでなく、変化を探すことによって、より早期の小さい乳がんを発見される方もいます。
10.乳房にしこりがあるような気がするのですが?
しこりや痛み、乳頭からの分泌物など何らかの症状がある人は、次の検診まで待つのではなく、すぐに乳腺外科を受診しましょう。
「乳がんだったらどうしよう…」と不安に思ったり、気のせいだとついつい気づかないふりをしたくなりますが、まずは自分で判断せずにすぐ受診しましょう。
11.乳がんの症状は?

乳がんの症状で、もっとも多いのが「しこり」です。
- 乳房の「しこり」 部分的なかたさ
- 乳房の皮膚の「くぼみ・ひきつれ」
- 乳房の大きさや形の変化
- 乳頭の陥没、分泌物、出血
- わきの下の「しこり」
12.乳がんってどんな病気ですか?
乳がんとは、乳房のなかにある乳腺(おちちを作る場所)にできる悪性腫瘍のことです。ゆっくり大きくなるものもあれば、はやく大きくなってしまう腫瘍もあります。早期発見できれば、小さな手術で傷跡も目立ちにくくすることができます。10年生存率も95%以上となり、乳房も命も救うことができるのです。
定期的に検診をうけることが大事です。
13.乳がんを予防するには?
乳がんの予防には、体重管理と運動が大切と言われています。肥満の人ほど乳がんのリスクは上がる事が分かっています。
肥満にならないように、脂肪分の取りすぎに注意しましょう。魚・野菜・果物・大豆食品をしっかり摂り、バランスの良い食生活を送ることをおすすめします。
しかし、残念ながら必ず予防できる方法はありません。
乳がんは誰でもかかる可能性がある病気です。早期に発見すれば高い確率で治癒できる病気なので、早期発見を心がけ、自己検診と乳がん検診を定期的に施行することが何よりも大切です。
14.乳がんにかかりやすい人ってどんな人ですか?
乳がんは体から女性ホルモン(エストロゲン※)が出ている期間が長いほど、乳がんになるリスクが高くなるといわれています。
- 肥満の方
- 血縁に乳がんになった人がいる方(特に若年性乳がんや複数の血縁者に乳がんになった人がいる方)
- 出産経験のない方
- 初産・高齢出産の方
- 授乳経験のない方
- 初潮年齢が早い方(11歳以下)
- 閉経が遅い方(55歳以降)
- 避妊薬(ピル)、女性ホルモン剤、副腎皮質ホルモン剤を常用している など
いずれかにあてはまる方は、そうでない方に比べ乳がんの発生率が高いといわれています。
ただし、これらにあてはまらなくても、乳がんになった人は多くいます。
乳がんは誰でもかかる可能性がある病気です!
15.検診結果が「要精検」となっていました。どうしたらよいですか?

乳がん検診の検査結果は、名古屋市では「異常なし」「要精検」の2つに分かれます。
「要精検」には、以下の2つが含まれます。「要精検」と結果が出た場合は、必ず指定の期限内に再度受診しましょう。
要経過観察 | 良性の可能性が高いが良性と確定はできない場合。この場合1年後や半年後再検査したりします。 |
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要精密検査 | 乳がんの疑いがあるので詳しい画像の検査をしたり、細胞・組織を採取して、良性か悪性かを見極めたりする必要がある場合。 |
乳がんと診断されたみなさまへ・・・
当院の患者さまが作られた会「ひまわり会」のご紹介

今から数十年前、名南病院で乳がんの手術を受けた三人が、お互いにあって話をすることによって精神的に落ち着きが得られたのを機に「ひまわり会」が生まれました。
病名を知った時のショック… 術後への不安… 腕が上がるようになるのだろうか… 仕事に戻れるだろうか… 家事は… とくに心に重くのしかかるがんの転移・再発への不安と恐怖感、悩みがいっぱい。
こんな不安や恐怖で悩んでいるのはあなた一人ではありません。みんな一緒です。お互い励まし支えあって、明るく毎日を過ごしましょう。
名称 | 「ひまわり会」患者会 |
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目的 | 一人ひとりの思いを声にして、励ましあい、交流する中で少しでも心の支えになるような会を目指します。 |
運営 | 運営は委員会を開き計画を立て遂行する。(総会 学習会 一泊旅行 など) |
会費 | 入会金1,000円 活動費は、必要に応じて集めさせていただきます。 |
※入会された方の名簿は、ひまわり会の活動に関してのみ使用させていただきます。
閉経後はエストロゲンが脂肪細胞で作られるため、閉経後に肥満している女性では乳がんのリスクが高くなると言われています。